チャーリー・バートレットの男子トイレ相談室 | 綿菓子屋此処似候

チャーリー・バートレットの男子トイレ相談室

チャーリー・バートレットの男子トイレ相談室
[DVD]/アントン・イェルチン,ホープ・デイヴィス,カット・デニングス

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 すべてを話すとスッキリするらしい。でも、自分についてではありふれた日常で、話すことがあるようでないし、居直っているから今更クヨクヨしてもいない。やりたいことはやり、耐えるとこでは耐える習慣が板に付いてしまい、この微妙なバランスを今更崩せない。年と共に積み重なった悪夢にうなされることもあるが、それは不義理と我が儘が元の自業自得で、過去のあら探しをしても助かりようがないのはわかっている。

 アメリカ映画を見ているとよく精神分析医のカウンセリング場面に出会う。自分の周囲では余り聞かない光景だが、アメリカでは日常みたいだ。キリスト教では告解という習慣があるので、自分の所業を他人に話すことに慣れているのかも知れない。

 この映画は一人の高校生が人気者になりたくて、他人の相談にのると言う話で、痛快なコメディ。同様に面白かった40歳の童貞男の製作総指揮をしたジョン・ポールと言う人が監督をしている。

 カウンセリングというのはそれなりの才能を求められるのかも知れない。少なくとも他人のためになると信じていて欲しい。主人公は天性の才能でカウンセリングに目覚め、他人を幸福に出来ると信じるに至る。なるほど、彼になら何でも言えそうだ。言うことがあるならば。

 いつものごとく、お薦めはしないけど、お気に入り。