綿菓子屋此処似候 -3ページ目

富山・魚津 げんげ

 魚津は遠い。
 東海北陸自動車道が全線開通して、北へまっすぐ走るだけだが、日本列島の一番幅広い部分を横断することになり、距離が大きく縮まったわけではない。

 富山湾でしかととれないげんげを食べたいと言うことで、休憩しながら車で片道4時間弱、朝8時に出て昼頃に魚津に到着した。
 JR駅前の万両。飲屋街の雑居ビルの1階にある寿司・割烹のお店。飲みに行くのなら別だが、日曜日の昼のランチには若干不似合いな店構えであることは確か。行き慣れない店に警戒しながらものれんをくぐる。

 ネットで検索してもげんげのある店は飲み屋が多く、日曜日休みで夜だけの営業が多かった。やっと探し当てた店が万両だった。

 最初、目当てのげんげは時化続きでないといわれたが、大将の計らいでわずかに残るげんげの唐揚げにありつく。
 身の薄い白身の魚で衣の味がほとんどを占める。げんげの唐揚げは、話では大将が発案者のようだ。げんげは元々捨てていた魚で、富山湾にはもっとうまい魚がたくさんあるとのこと。まさしくその通りで、他に寿司や白えびなどを食べるが、値段相応でおいしかった。久しぶりで飛び込みの当たりだった。

 食後、魚津港に立ち寄る。
 港内にある海の駅 蜃気楼にも期待していて、万両では控えめに食べていたのだが、この海の駅内の売店や食堂には幻滅した。昼には遅い時間帯ではあるにしても、いかにも観光客相手の商売で、値段でも味でも誠意を感じられない。そこそこに切り上げる。

 隣接施設の魚津埋没林博物館も見学する。
 この地域では1000年前に3メートルほど、地盤沈下ではなく、海面が上昇して、杉林が水没したとのこと。掘り出された巨木が展示されていた。海面上昇の理由は説明されていなかった。蜃気楼の記録映画も見る。

 帰りは、東海北陸自動車道が事故で一部区間通行止めになっていたので、北陸道を経由する。遠回りにはなるが東海北陸自動車道はスキー帰りの車でいつも渋滞するので、それを考えれば余り時間差はなかっただろう。
 富山県は雪に埋もれていたが、金沢周辺に雪はなかった。同じ北陸でも随分気象は違うようだ。夜7時前には帰宅。

 一日中晴れていて、魚津から近い立山連峰をくっきり眺望することが出来た。振り返るとすぐに海がある。残念ながら蜃気楼は見られなかったが、おいしい料理と風光明媚を満喫することが出来た。
 疲れはしたが満足できる旅だった。



第44回スーパーボウル 間近!!

 いよいよ第44回スーパーボウルがマイアミで開催されます。
 アメリカではテレビの前に友人・家族が集まって観戦するのが習慣になっていて、テレビの歴代視聴率のトップ10のほとんどはスーパーボウルが占め、宅配ピザの売り上げは通常の倍と大盛り上がりのはず。
 日本でも深夜の地上波の中継にはアメフト経験者のオードリーがゲスト出演するそうです。日テレ系 02月09日(火) 0:29~2:29です。ちなみにNHK BS1では、02/08(月) 08:15から生中継されます。ザ・フーのハーフタイム・ショーを見たい人はこちらで。

 ニューオリンズ・セインツは1966年のチーム創設以来初のスーパーボウルに進出。長年ドアマット・チームで弱小の泥沼からはい上がれないでいましたが、最近メキメキと力をつけてきました。
 迎え撃つインディアナポリス・コルツはここ10年の最強チームのひとつ。実力はピカ一で、3年ぶりの優勝を狙います。

 ともにシード1位で、攻撃型のチームですが、守備も強力。かなりの激しいぶつかり合いが予想されます。
 好きなチームでもないので、どちらが勝っても良いのですが、その強さには舌を巻くばかり。絶好調の2チームです。


 一ファンの勝敗予想は、17点 対 30点で、コルツの勝利。セインツは前半を14点差以上離して折り返すことが出来たら勝機はありますが、前半で負けているようだと、後半はゲームを捨てるしかなさそうです。

 さて、ワクワクしませんか?

もう節分

 子供の頃、テレビで節分に豆まきをする風習があることを知り、家でやってみたけど、まいた豆の処分方法がわからず、呆然としていたのを思い出します。
 その後、豆菓子屋さんの尽力で豆まきは一般的になりましたが、神社仏閣以外の一般家庭で豆まきをしている家は近所にはありませんし、聞いたこともありません。知っているのはサザエさんちだけです。

 恵方巻もコンビニの陰謀です。夕方のスーパーでは特設コーナーに山積みされていたはずの巻きずしは完売していました。凄い浸透力です。最近では、他に類を見ない隠れた大ブームと言っても過言ではないでしょう。逆にこのノリの良さは感心するより、恐ろしくあります。

 我が家では、もう今年からはマスコミにノるのは止めようと意地でも食べないことにしました。
 それにしても、全員があの長い(多くは太い)巻きずしを本当に目を閉じて一言も喋らず最後まで噛み切らずに食べきっているのでしょうか。
 私は去年まででも普通に切って食べていましたけど。

良いお年を

 ホワイト・オオミソカです。大雪で、今もコンコンと降り続いています。

 最近はこのプログの更新を怠っています。相変わらずの行動パターンでネタがないのが主因ですが、ニコリ編集のポケット数独を買ってしまったため、久しぶりに数独に填って、ますます時間がなくなってしまいました。

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 乱筆乱文は自覚していますが、書くことは好きで、ストレス発散にも役立っています。

 だから、何かを書いていたい方なので、今年は秋からNFLの試合の観戦記を別のプログで書き始めました。週に数本程度ですが、出鱈目な推測と妄想で書き殴っていて、ひとりで楽しんでいます。

 宣伝も何にもしていないし、無責任過ぎるので、読者はそれ程いませんが、読まれることを想定するのは止めました。

 で、余計にこちらが留守になってしまったわけです。レギュラー・シーズンは来週で終わりますが、だからといってもネタ不足は相変わらずです。

 では、良いお年を。

永観堂散策ぽく

 永観堂に行こうと岡崎公園の駐車場に車を駐めて南禅寺裏の小道を歩いていたら、ハイヤーが止まって威厳のありそうな恰幅の良い外国人とその奥さんぐらいの日本人ぽい貴婦人が乗り込もうとしていた。その後ろから熟練そうな板前さんが二人と着物姿の妙齢の女性が頭を下げて見送っていた。
 どんな店かと表を探すと、瀟洒な新しめの日本家屋で・・・、そう、看板なんて俗っぽいのは見当たらない。送迎の図を見ていなければ普通の民家と見過ごしてしまうだろう。

 当たりは豪華な庭付きのどこかの財閥の別邸らしき豪邸が建ち並び、いくつかはピアなどのお気軽な情報誌には決して掲載されることない手の届かない旅館だったりして、琵琶湖疎水から分かれたせせらぎ沿いの小径は驚きに溢れていた。

 そんな気分に浸っていてもちょっと道を逸れると南禅寺の正面で人が溢れている。南禅寺では三門に登るだけでお参りはせずに永観堂に直行する。

 紅葉の季節を少し外したつもりだったのに、もみじの永観堂は人が列をなしていた。紅の勢いは少し衰えていたが、京都の紅葉狩りを楽しむ。

 それにしても、やはり京都は奥が深い。一見の観光客が見ることが出来るのは上っ面だけなのだと改めて思い知らされた。

御前崎と富有柿

 8日は久しぶりに太平洋岸へ走る。
 御前崎の灯台近くの海鮮料理 みはるで食事。食通と自他共に認める地元の松本氏の紹介だけに流石。刺身の味は想像以上。マグロはマグロの、鯛は鯛の、ヒラメはヒラメの、知らない魚は知らない魚のそれぞれのしっかりとした歯ごたえがあり、ここまでおいしい魚料理は滅多にお目にかかれない。満喫しました。松本氏に感謝!
 灯台近くの見晴台からは遠くの水平線まで見通すことが出来た。海岸ではサーファーが波と戯れていた。
 帰りは掛川市のサンサンファームなどで農産物を買い出しして帰る。

 静岡県にはもっと寄りたいのだが、一番の難関は帰りの時間帯に東名高速道路が岡崎周辺で決まって大渋滞すること。ここで一時間ぐらいノロノロ運転を強要される。だから、足が遠のくのだが、それでも苦難の価値はある。

 休題

 岐阜の富有柿は名産品として名高い。親戚に生産者がいて主に贈答用の柿を収穫しているのだが、贈答用なので少しでもキズがあると捨てることになり、そのおこぼれを毎年たびたび頂戴する。
 そろそろ本格的な出荷が始まるそうなのだが、枝などに触れて傷ついた柿は早めに熟すのだそうだ。そうした柿は本来の甘さには遠いし、味にバラツキがあるのだが、キズさえ気にしなければそれなりにおいしく食べられる。
 親戚では近所や知り合いなどに配っているのだが、それでも傷物の量には追いつかないらしく、食べきれないほどに我が家に回ってきて、それをまた知り合いに配ることになる。
 遠方には、宅配便では送料が商品代を上回ってしまうので、ドライブで遊びがてらに届けられるところに限る。今年はまだもらえるらしいのでご希望の方いらしたら遊びに行きますが・・・。

ダム五首

 二千人に 二千億のダム行政

 ゼネコンが遊ぶジオラマ ダム工事

 「ダム作れ」老人だらけの村おこし

 官僚の庭にはダムが必需品

 ダム、ダムとダムを求めて金が飛ぶ

せせらぎ街道

$綿菓子屋此処似候-20091025 パスカル清見
 
 2009年10月25日 日曜日
 紅葉の季節にはまだ早いが蕎麦を食べてからせせらぎ街道を走る。
 郡上八幡から高山へ抜ける道はせせらぎ街道と名付けられ、せせらぎに沿って紅葉が楽しめるようになっている。こちらでは有名な紅葉の景観ポイント。
 盛りは恐らく来月中旬だろうが、すでに半分ぐらいは紅葉していた。早いだけに紅は鮮やかで、それなりに楽しめる。



NCISとHOUSE

 去年の夏前に、amazonでリクエストしておいたNCIS ~ネイビー犯罪捜査班 シーズン1 [DVD]がやっと12月18日に発売される。何も考えずに予約してしまった。

 このドラマは個々のキャラクタとその会話が際だって面白い。アメリカでは9月からシーズン7を放送中で、高視聴率をキープしているようだ。日本でもシーズン4が始まったばかりで毎週楽しみに見ている。
 CSで放送されているFOXの海外ドラマのひとつでDVDでの発売を心待ちにしていたが、アメリカ海軍内部の事件捜査という特殊性からかなかなか日本では登場しなくてヤキモキさせられていた。あまりに待たされたので首が長く伸びすぎて素麺みたいになっていた。
 
 FOXの海外ドラマでは、Dr.HOUSEのシーズン4の放送が衝撃のクライマックスとともに終了した。こちらもアメリカではシーズン6の放送が始まっている。
 ちなみにDr.HOUSEはシーズン2までDVDで発売されている。シーズン2の最後は驚く展開。もし、お近くのTUTAYAなどでレンタルされていたら是非見てください。もちろん、最後だけ見たって駄目で、最初から見ないと面白くないですよ。

NCIS ~ネイビー犯罪捜査班 シーズン1 [DVD]

¥11,422
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Dr. HOUSE/ドクター・ハウス シーズン1 DVD-BOX1

¥16,600
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Dr. HOUSE/ドクター・ハウス シーズン1 DVD-BOX2

¥15,000
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Dr.House シーズン2 DVD-BOX1

¥7,500
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Dr. House シーズン2 DVD-BOX2

¥7,901
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夏への扉

夏への扉[新訳版]/ロバート・A・ハインライン

¥1,260
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 1956年にアメリカで出版されたロバート・A・ハインライン夏への扉を初めて読んだのは、1981年に松田聖子夏の扉がリリースされる少し前だった。調べるとハヤカワ文庫から1979年に出版されているので、それを読んだのだろう。今年の8月に新訳が出たので読み直す。
 
 小説の舞台は1970年。それと2000年を行き来する。1980年頃に読んだ時は1970年は過ぎていたが、2000年はまだだった。小説には携帯電話もパソコンもインターネットも出てこない。近未来のSFの難しさがある。すぐに実証されるのに当たりっこないのだ。
 今の時点からなら、2020年を元にして2050年を想像することになる。すぐ先の2020年であろうと今と同じ時系列で考えると予想を外すだろう。今注目を集めている技術が10年後も主役である可能性はかなり低い。新しい種類の技術が台頭しているはずだ。
 
 だから、夏への扉1970年は我々の現実ではなかったし、今だから言えるのだけど、2000年で描かれる日常は異次元の世界だった。
 
 夏への扉は時代遅れのSF小説になってしまったのだが、それでも夏への扉が読む者をワクワクさせる傑作であることに違いはない。冒頭は取っつきにくいと思うが、読み進む内にSFマジックの虜になることを保証する。
 
 誰もが若い頃にまず読んで欲しい一冊。
 
 もし、あなたが未来を予想するのなら、できれば灰色ではなく、バラ色の未来にしてください。そのほうが楽しいでしょ?